ゆふいんの森完全ガイド|博多〜由布院・別府の停車駅・キハ71/72系・久大本線の観光列車の乗り方
💡 まずはここだけ!3つの要点
- JR九州の観光列車「ゆふいんの森」。博多から久大本線を通って由布院へ、一部は別府まで結ぶ全車指定席のリゾート列車
- 深緑の車体とハイデッカーの大きな窓、木を生かしたクラシカルな内装が持ち味。車内にはビュッフェ(サロン)もある
- 車窓の名物・慈恩の滝や由布岳の眺め、由布院温泉・金鱗湖・別府温泉など、乗ること自体が旅になる列車
ゆふいんの森は、博多から由布院・別府方面へ向かうJR九州の観光列車です。 深い緑の車体、床を一段高くしたハイデッカーの大きな窓、木をふんだんに使ったレトロで上品な車内が特徴で、「移動」そのものを楽しむために乗る列車として長く親しまれてきました。 キハ71系・キハ72系という2つの車両の違い、車窓の見どころ、停車駅、全車指定席の予約のコツから、由布院・別府をめぐる旅行プランまで解説します。
ゆふいんの森とは — 森の名を持つ久大本線のリゾート列車
「ゆふいんの森」は、福岡(博多)と、人気の温泉地・由布院を結ぶJR九州の観光列車です。1989年に走り始め、九州の観光列車ブームの先駆けともいえる存在として知られています。 博多を出ると鹿児島本線を南下して久留米へ、そこから久大(きゅうだい)本線に入り、日田や天ケ瀬といった街を抜けながら、山あいの由布院へと分け入っていきます。一部の列車はさらに別府まで足を延ばします。
最大の魅力は、目的地に着くまでの時間そのものが旅になっていることです。 深緑の車体に、床を高くして眺めをよくしたハイデッカー構造、そして木の質感を生かしたクラシカルな内装——ふつうの特急とはまるで違う「走る山小屋」のような空間で、車窓に流れる九州の山なみを眺めながら過ごせます。 速く着くための列車ではなく、ゆっくり味わうための列車、というのがゆふいんの森の立ち位置です。
運行会社と運行区間
- 運行会社: JR九州(九州旅客鉄道)
- 運行区間: 博多〜由布院(一部は別府まで)。鹿児島本線・久大本線経由
- 使用車両: キハ71系「ゆふいんの森I世」、キハ72系「ゆふいんの森III世」(ディーゼル車)
- 運行頻度: おおむね1日数往復の運行。全車指定席の観光列車で、行楽シーズンは特に人気が高い
- 所要時間: 博多〜由布院でおおよそ2時間〜2時間半前後が目安(列車・運転日により前後する)
ゆふいんの森は、博多という北部九州のターミナルから、日田・天ケ瀬・由布院・別府といった久大本線沿いの街を結びます。 本数の多い通勤・ビジネス向けの特急とは違い、あくまで観光を主役にしたリゾート列車で、運転日や本数は時期によって変わります。乗る予定を立てるときは、まず運転日と時刻を公式で確認しておくと安心です。
キハ71系・キハ72系 — ゆふいんの森I世とIII世
ゆふいんの森には、世代の異なる2タイプの車両が使われています。どちらも深緑の「ゆふいんの森」ですが、乗ってみると雰囲気や造りに違いがあり、それぞれにファンがいます。
| 車両 | 特徴 | ざっくりした印象 |
|---|---|---|
| キハ71系「ゆふいんの森I世」 | デビュー当初からのオリジナル車両を受け継ぐタイプ。木を生かしたクラシカルな内装で、レトロで温かみのある雰囲気が持ち味 | 元祖の“クラシック派” |
| キハ72系「ゆふいんの森III世」 | のちに登場した新しめの編成。基本のコンセプトは受け継ぎつつ、より広々とした造りやビュッフェなどを備える | ゆとりのある“正統進化派” |
どちらの車両も、床を高くしたハイデッカー構造と大きな窓で、車窓を存分に楽しめるのが共通の魅力です。 どの列車にどの車両が入るかは運用によって変わることがあり、内装や設備もリニューアルで変わる場合があるため、最新の情報は公式サイトの車両案内でご確認ください。
下り(博多 → 由布院・別府)の主な停車駅
博多 → 久留米 → 日田 → 天ケ瀬 → 豊後森 → 由布院 →(一部)別府
列車によっては別府まで足を延ばすものや、停車駅の数が異なるものがあります。上に挙げたのは代表的な停車駅の一例です。 実際の運転日や発着時刻はダイヤ改正・季節の運行計画で変わるため、最新の時刻は JR九州 の時刻・列車案内でご確認ください。
上り(由布院・別府 → 博多)の主な停車駅
(別府 →)由布院 → 豊後森 → 天ケ瀬 → 日田 → 久留米 → 博多
上り列車も、由布院や日田といった観光地を結びながら博多へ戻ります。行きと帰りで車窓の見え方が変わるので、往復で違う景色を楽しめるのもこの列車ならではです。
車両と座席・車内の楽しみ
ゆふいんの森は全車指定席で、座席はゆったりしたリクライニングシートが中心です。 ハイデッカーの車内は視点が高く、大きな窓と相まって、流れる景色がよく見えるように造られています。木の質感を生かした内装は、乗り込んだ瞬間から「特別な列車に乗っている」という気分にさせてくれます。 編成によっては、四人向かい合わせで座れるボックス席が用意されていることもあり、グループや家族での旅にも向いています。
座席・設備の種類(目安)
| タイプ | 特徴 | 区分 |
|---|---|---|
| 普通車指定席(リクライニング) | ハイデッカーで眺めのよい基本の座席。大きな窓から車窓をたっぷり楽しめる | 全車指定席 |
| ボックス席(編成による) | 向かい合わせで座れるグループ向けの席。旅の会話がはずむ配置 | 編成・列車による |
| ビュッフェ(サロン) | 軽食やドリンク、車内販売の拠点。旅の途中でひと息つける空間 | 編成による |
上の表は代表的な構成を整理したもので、設備は車両や時期によって変わることがあります。 ビュッフェの営業内容や車内販売の品ぞろえ、席の配置は列車によって異なるため、最新の車内サービスは公式サイトでご確認ください。
ゆふいんの森が愛される3つの理由
1. 乗ること自体が目的になる、走る観光空間
ゆふいんの森の一番の魅力は、目的地までの移動が「乗車体験」というひとつの観光になっていることです。 深緑の車体、ハイデッカーの大きな窓、木のぬくもりのある内装、そしてビュッフェ——速さを競うのではなく、車内で過ごす時間そのものを豊かにする造りになっています。由布院に着く前から、旅はもう始まっています。
2. 慈恩の滝・由布岳など、車窓の名場面
久大本線沿いには見どころが点在しています。なかでも有名なのが、車窓から眺められる慈恩(じおん)の滝。見どころの区間では車内で案内が入ることもあり、大きな窓の観光列車ならではの楽しみとして知られています。 由布院が近づくと、シンボルの由布岳(ゆふだけ)が姿を見せ、山あいの温泉地に入っていく雰囲気を高めてくれます。
3. 由布院・別府という九州きっての温泉地が終点
ゆふいんの森がめざす由布院は、由布岳のふもとに広がる人気の温泉地。金鱗湖や湯の坪街道など、街歩きの楽しみもそろっています。 さらに一部の列車は別府まで足を延ばし、こちらも全国屈指の温泉地。「趣のある列車で向かい、着いた先には名湯が待っている」——移動と目的地の両方が主役になるのが、ゆふいんの森の贅沢なところです。
由布院・別府の旅行プラン例
ゆふいんの森が結ぶ由布院・別府エリアには、温泉はもちろん、湖畔の散策や街歩き、途中の城下町まで、いろいろな楽しみがそろっています。 到着後にめぐりたいスポットをざっくり紹介します。 宿の予約は楽天トラベルで、由布院温泉や別府温泉のエリア・温泉のタイプから絞り込んで探すと便利です。
- 由布院温泉: 由布岳のふもとに広がる人気の温泉地。旅館やカフェ、ギャラリーが点在し、のんびり過ごすのにぴったり(由布院駅が玄関口)
- 金鱗湖(きんりんこ): 由布院を代表する景勝地。朝には霧が立つこともある、湖畔散策が気持ちいいスポット
- 湯の坪街道: 由布院駅から金鱗湖へと続く、food・雑貨のお店が並ぶにぎやかな通り。食べ歩きや土産探しに
- 別府温泉: 一部の列車で直通できる、湧出量・源泉数ともに全国屈指の温泉地。多彩な湯めぐりが楽しめる(別府駅が玄関口)
- 日田・豆田町(まめだまち): 途中の日田で下車すれば、江戸情緒の残る町並みが楽しめる。天領として栄えた歴史ある街
- 天ケ瀬温泉: 玖珠川沿いに湯が湧く、素朴な雰囲気の温泉地。途中下車でのんびり立ち寄るのもおすすめ
予約・チケット入手のコツ
ゆふいんの森は全車指定席の人気観光列車で、席数も限られるため、繁忙期や週末は早い段階で満席になりやすい列車です。 乗ること自体を旅の目的にするなら、日程が決まった時点で早めにきっぷを押さえておくのが安心です。
発売開始と予約方法
- 発売開始: 乗車日の1ヶ月前から(連休・行楽シーズンは発売直後に埋まりやすい)
- 主な予約手段:
- JR九州のインターネット予約「JR九州インターネット列車予約」(スマホ・PCから購入・変更できて便利)
- JR各駅の「みどりの窓口」・指定席券売機
- 主要な旅行代理店
取りやすさのコツ
- 全車指定席・本数が限られるため、日程が決まったら発売開始日を狙って早めに予約するのが基本
- 連休・お盆・紅葉シーズンなどは特に競争率が高いので、平日やオフシーズンにずらせると取りやすい
- キャンセルが出ることもあるため、満席でも直前にこまめに空席をチェックすると拾えることがある
- 眺めを重視するなら、車窓の見どころ側の席を意識して選ぶのもおすすめ
よくある質問
Q. ゆふいんの森は毎日走っていますか?
ゆふいんの森は観光列車のため、運転日や本数が時期によって変わることがあります。基本的には多くの日に運行されていますが、車両点検などで運休する日もあります。 乗る予定を立てるときは、2026年7月時点の運行状況にかかわらず、あらかじめ公式サイトで運転日と時刻を確認しておくと安心です。
Q. キハ71系(I世)とキハ72系(III世)は選べますか?
列車によって使われる車両が異なり、どの列車にどの編成が入るかは運用によって変わります。 こだわりがある場合は、公式の列車案内などで使用車両の情報をあわせて確認すると、狙った編成に出会いやすくなります。ただし運用変更もあるため、確実ではない点はご了承ください。
Q. WiFi・コンセントや車内販売はありますか?
車両や座席によって設備・サービスは異なります。編成によってはビュッフェ(サロン)での軽食やドリンクの提供、車内販売がある場合があります。 コンセントやWiFiなど詳しい車内設備・サービス内容は車両や時期によって変わるため、2026年7月時点の最新情報は公式サイトの車両案内でご確認ください。
関連情報
本ガイドは2026年7月時点の情報をもとに作成しています。 運転日・ダイヤ改正・車両運用変更・運休等の最新情報は、運行会社の公式サイトをご確認ください。
- 運行会社公式: JR九州