あずさ・かいじ完全ガイド|新宿〜松本・甲府の停車駅・E353系・全車指定席の乗り方
💡 まずはここだけ!3つの要点
- JR東日本が運行する中央本線の特急。あずさは新宿〜松本(一部は白馬・南小谷)、かいじは新宿〜甲府・竜王を結ぶ
- 車両はそろってE353系。全車指定席で、空席に座れる「座席未指定券」のしくみがあるのが乗り方のポイント
- 新宿〜甲府はおおよそ1時間半、新宿〜松本はおおよそ2時間半〜2時間40分が目安。日中は1時間に1本前後の運行
あずさ・かいじは、新宿と山梨・信州を中央本線で結ぶJR東日本の特急です。 あずさは松本やその先の安曇野・白馬方面まで、かいじは甲府を中心とした山梨方面までを担当し、二つで「中央線特急」のネットワークをかたちづくっています。 停車駅・E353系の特徴・全車指定席の乗り方・予約のコツから、到着後の松本・諏訪・甲府の旅まで解説します。
あずさ・かいじとは
あずさとかいじは、どちらもJR東日本が中央本線で運行する特急で、新宿を起点に山梨・長野方面へ向かいます。 走る区間で役割が分かれているのが特徴で、より遠くの松本・信州方面を受け持つのがあずさ、 甲府を中心とした山梨方面を受け持つのがかいじです。 距離の違う二つの特急が同じ中央本線を共有することで、新宿から沿線の各都市へこまめにアクセスできるようになっています。
名前の由来をたどると、その性格がよくわかります。「あずさ」は松本・上高地を流れる梓川にちなんだ名で、信州の山岳地帯への入口という個性を表しています。 一方「かいじ」は、山梨のかつての国名・甲斐の国(甲斐路)に由来し、ぶどうとワイン、武田信玄ゆかりの土地を走る列車であることを物語っています。 どちらも国鉄時代から続く伝統ある愛称で、世代を超えて親しまれてきました。
運行会社と運行区間
- 運行会社: JR東日本
- 運行区間: あずさ=新宿〜松本(一部は大糸線へ直通し信濃大町・白馬・南小谷まで) / かいじ=新宿〜甲府・竜王(いずれも中央本線経由)
- 使用車両: E353系電車(全車指定席)
- 運行頻度: あずさ・かいじを合わせて日中はおおむね1時間に1本前後(時間帯で変動)
- 所要時間: 新宿〜甲府はおおよそ1時間半、新宿〜松本はおおよそ2時間半〜2時間40分が目安
あずさは松本止まりが中心ですが、一部の列車は大糸線へ乗り入れて信濃大町・白馬・南小谷まで足をのばします。 立山黒部アルペンルートや白馬方面のスキー・登山客にとっては、新宿から乗り換えを減らせる貴重な足です。 どの列車がどこまで走るかは時間帯やシーズンで変わるため、最新の運行体系は公式情報でご確認ください。
停車駅と運行イメージ
あずさ・かいじは中央本線の主要駅にしぼって停車し、新宿と山梨・信州の各都市をスピーディに結びます。 あずさ・かいじを合わせると日中はおおむね1時間に1本前後が確保され、新宿〜甲府はおおよそ1時間半、新宿〜松本はおおよそ2時間半〜2時間40分が片道所要時間の目安です。 実際の発着時刻や停車駅はダイヤ改正・季節臨時で変動するため、最新の情報は えきねっと やJR東日本の公式サイト等でご確認ください。
下り(新宿 → 松本・甲府方面)の主な停車駅
新宿 → 立川 → 八王子 → 甲府 → 茅野 → 上諏訪 → 松本
上記はあずさの代表的な停車パターンです。列車によっては大月・塩山・石和温泉・韮崎・小淵沢・岡谷・塩尻などにも停まり、 停車駅の多い便と少ない速達タイプがあります。かいじは甲府・竜王方面までの運転で、八王子から先は塩山・山梨市・石和温泉・甲府といった山梨県内の駅にこまめに停車します。 乗車する列車ごとに停車駅が異なるため、時刻表で確認してから乗るのがおすすめです。
上り(松本・甲府方面 → 新宿)の主な停車駅
松本 → 上諏訪 → 茅野 → 甲府 → 八王子 → 立川 → 新宿
上りも基本の停車パターンは下りと対称です。八王子・立川はどちらも乗り換え拠点で、 八王子では横浜線・京王線方面へ、立川では南武線・多摩都市モノレール方面へ接続でき、新宿まで行かずに目的地へ向かうこともできます。
E353系車両と車内
あずさ・かいじの車両は E353系電車で、かつてのスーパーあずさ用E351系やあずさ・かいじ用E257系の後を継いで投入された世代の車両です。 白い車体に紫(あずさ色)のラインをまとった姿が特徴で、先頭部のシャープなデザインは中央線特急の新しい顔として定着しました。 山あいのカーブが多い中央本線をきびきびと走るため、車体を内側に傾けて乗り心地と速度を両立するしくみを備えているのもポイントです。 座席にはコンセントが備わり、車内では無料Wi-Fiも利用できるなど、出張にも観光にも使いやすい設備が整っています。 2026年6月時点での車内設備・編成の最新情報は、JR東日本の公式情報でご確認ください。
座席・きっぷの考え方
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 車両 | E353系(普通車+グリーン車・全車指定席) | 自由席はなし |
| 必要なきっぷ | 乗車券 + 特急券(指定席特急券または座席未指定券) | 座席未指定券なら空席に座れる |
| 座席 | リクライニングシート・コンセント・無料Wi-Fi | グリーン車はゆとりのある座席配置 |
特急料金は区間や購入方法、シーズンによって変わるため、具体的な金額は購入時にご確認ください。 えきねっとなどのチケットレス特急券を使うと、紙のきっぷを受け取らずにスマートフォンだけで乗車できます。 最新の取り扱いは公式サイトでご確認ください。
全車指定席と「座席未指定券」の乗り方
あずさ・かいじを乗りこなすうえで欠かせないのが、全車指定席というしくみと、その相棒である座席未指定券です。 あずさ・かいじには自由席がなく、原則として座席を指定して乗車します。とはいえ「発車間際で席が選べない」「自由席感覚でとりあえず乗りたい」という場面もあります。 そんなときのために用意されているのが座席未指定券で、座席を指定しないかわりに、空いている席に座って乗車できるきっぷです。
座席の上には、その区間が「予約済み」か「空席」かを示すランプが点いています。 緑や黄色など空席を示す表示の席に座り、あとから自分の区間を予約した人が来たら席をゆずる、という使い方になります。 指定席特急券と座席未指定券で料金は基本的に同じ(通常期)なので、座る場所にこだわらないなら座席未指定券、確実に席を押さえたいなら事前の座席指定、と使い分けるのがコツです。 細かな料金やルールはダイヤ・時期で変わるため、購入時に公式情報でご確認ください。
あずさ・かいじが選ばれる3つの理由
1. 新宿から乗り換えなしで山梨・信州へ
あずさ・かいじ最大の魅力は、新宿から甲府・松本といった山梨・信州の主要都市へ乗り換えなしで向かえる点です。 高速バスより速く、車のように渋滞や運転の負担もないため、週末の小旅行から出張まで幅広く使われています。 立川・八王子からも乗れるので、多摩エリアに住む人にとっては「家の近くから信州直行」という感覚で利用できます。
2. 車窓が豊かで、移動そのものが楽しい
中央本線は山岳路線らしい変化に富んだ車窓が魅力です。甲府盆地に広がるぶどう畑、八ヶ岳や南アルプスの山並み、 上諏訪付近で姿を見せる諏訪湖など、都心を出てから次々と景色が移り変わります。 トンネルを抜けるたびに山が近づいてくる感覚は、海沿いの特急とはまた違った旅情を運んでくれます。
3. E353系の快適な車内とこまめな本数
全席コンセント・無料Wi-Fiを備えたE353系の車内は、仕事をするにも景色を眺めるにも快適です。 あずさ・かいじを合わせて日中は1時間に1本前後が確保されているため、フライトや宿の予定に合わせて列車を選びやすいのも強みです。 1本乗り遅れても次の便まで大きく待たずに済むので、初めての信州・山梨旅でも計画が立てやすくなっています。
車窓のおすすめサイド・ハイライト区間
あずさ・かいじのハイライトのひとつが、上諏訪駅付近で広がる諏訪湖の眺めです。 松本方面(下り)で進行方向の右側に湖が見えるタイミングがあり、晴れた日には湖面と周囲の山々が美しく映えます。 また甲府盆地を走る区間では、斜面いっぱいに広がるぶどう畑やワイナリーの景色も楽しめます。 どちら側の窓になるかは列車や区間で変わるため、景色を狙うなら乗車時に進行方向を確認してみてください。 短い区間でも、目的地が近づくほどに山が深くなる移ろいは、あずさ・かいじならではの見どころです。
関連列車との違い・関係
中央本線の特急には、あずさ・かいじのほかにいくつかの仲間がいます。 富士回遊は、あずさ・かいじと同じE353系を使い、大月で連結・切り離しを行いながら富士山・河口湖方面へ向かう特急です。 新宿から富士急行線の富士山・河口湖まで乗り換えなしで行けるため、富士山観光の足として人気があります。 また通勤時間帯には、八王子・青梅方面と新宿・東京を結ぶはちおうじ・おうめといった特急にもE353系が使われており、 中央線特急のネットワーク全体をE353系が支えている格好です。あずさ・かいじとあわせて覚えておくと、中央線特急の全体像がつかみやすくなります。
到着後の旅行プラン例(松本・諏訪・甲府エリア)
あずさ・かいじで山梨・信州に着いたあとの、定番の観光プランをざっくりと紹介します。 宿の予約は楽天トラベルでエリアを絞り込んで探すと便利です。
- 松本城(松本): 現存天守のひとつで国宝。黒と白のコントラストが美しい「烏城」として知られる名城
- 上高地(松本から先・バス利用): 梓川と穂高連峰が織りなす山岳景勝地。あずさの名の由来ともつながる信州の象徴的スポット
- 諏訪大社・諏訪湖(上諏訪・下諏訪): 全国の諏訪神社の総本社と、周囲を散策できる諏訪湖。温泉地としても人気
- 武田神社・甲府城跡(甲府): 武田信玄ゆかりの地をめぐる甲府の定番。駅周辺だけでも歴史散歩が楽しめる
- 勝沼・石和温泉(甲州・笛吹): ぶどう畑とワイナリーが広がる甲州ワインの里と、甲府盆地の温泉郷
- 安曇野(穂高方面): わさび田や美術館が点在する高原のエリア。松本からの足をのばす日帰り先に
途中下車で楽しめるスポット
あずさ・かいじは途中駅にも観光の拠点が点在しているので、行き帰りで途中下車を組み込むのもおすすめです。
- 石和温泉(石和温泉駅下車): 甲府盆地の代表的な温泉郷。ぶどう狩りやワイナリー巡りと合わせやすい
- 小淵沢(小淵沢駅下車): 八ヶ岳南麓の高原リゾートの玄関口。小海線への乗り換え駅でもある
- 上諏訪(上諏訪駅下車): 諏訪湖畔の温泉と酒蔵が集まるエリア。駅近で湖と温泉を楽しめる
- 塩尻(塩尻駅下車): 中央西線・篠ノ井線が分岐する鉄道の要衝。桔梗ヶ原のワインでも知られる
予約・チケット入手のコツ
あずさ・かいじは全車指定席のため、乗車には乗車券にくわえて特急券(指定席特急券または座席未指定券)が必要です。 本数が比較的多いので普通期は座席を確保しやすい列車ですが、紅葉や新緑のシーズン、連休、スキーシーズンの白馬方面などは混雑します。 特に景色を楽しみたい区間で窓側を狙うなら、早めの座席指定が安心です。
予約方法
- 主な予約手段:
- えきねっと(オンラインでの座席指定・チケットレス特急券)
- JR各駅の「みどりの窓口」・指定席券売機
- 主要旅行代理店
取りやすさのコツ
- 普通期は比較的余裕がある傾向(行楽・連休シーズンの下りは混みやすい)
- 紅葉・新緑・スキーシーズンは早めの座席指定が安心
- 平日(火〜木)は週末に比べて余裕がある
- えきねっとのチケットレス特急券を使うと、窓口に並ばず事前に座席を確保しやすい
よくある質問
Q. あずさ・かいじに自由席はありますか?
あずさ・かいじは全車指定席で、自由席はありません。座席を指定して乗るのが基本ですが、 座席を決めずに空席へ座れる「座席未指定券」が用意されています。 座席上のランプで空席かどうかを確認して座り、あとからその区間を予約した人が来たら席をゆずる、という使い方になります。 詳しい料金やルールは時期によって変わるため、購入時に公式情報でご確認ください。
Q. あずさとかいじはどう違いますか?
どちらもJR東日本が中央本線で運行するE353系の特急ですが、走る区間が異なります。 あずさは松本やその先の白馬・南小谷方面まで足をのばす長距離タイプ、かいじは甲府・竜王を中心とした山梨方面までの中距離タイプです。 新宿から松本・信州方面ならあずさ、甲府や山梨県内の各都市ならかいじ、というのがおおまかな使い分けの目安になります。
Q. コンセントやWi-Fiは使えますか?
あずさ・かいじに使われるE353系には、座席にコンセントが備えられており、車内では無料Wi-Fiも利用できます。 スマートフォンやパソコンを使いながら移動できるため、出張や長めの乗車でも快適に過ごせます。 車内設備の詳細は車両・時期によって異なるため、2026年6月時点での最新情報はJR東日本の公式情報でご確認ください。
関連情報
本ガイドは2026年6月時点の情報をもとに作成しています。 ダイヤ改正・車両運用変更・運休等の最新情報は、運行会社の公式サイトをご確認ください。