草津・四万/あかぎ完全ガイド|上野〜長野原草津口・前橋の停車駅・E257系・高崎線を走る温泉特急と通勤特急の乗り方
💡 まずはここだけ!3つの要点
- 草津・四万とあかぎは、上野から高崎線を走るJR東日本の特急コンビ。行き先も役割も違うが、同じE257系・全車指定席で運行される「兄弟のような」2つの特急
- 「草津・四万」は吾妻線の長野原草津口まで直通する温泉観光の特急。草津温泉は長野原草津口から、四万温泉は中之条からバスに乗り換える。上野〜長野原草津口はおおよそ2時間半が目安
- 「あかぎ」は上野と前橋・高崎を結ぶ通勤・ビジネス向けの特急で、朝夕を中心に運行。どちらも全車指定席で、事前に指定席特急券(チケットレスも可)を用意して乗るスタイル
草津・四万(くさつ・しま)/あかぎは、上野から高崎線を北上するJR東日本の特急です。草津・四万は吾妻線に入って草津温泉・四万温泉の玄関口・長野原草津口まで直通する温泉観光の特急、あかぎは上野と前橋・高崎を結ぶ通勤・ビジネス向けの特急という関係。 同じ車両・同じ高崎線を走りながら、片方は温泉へ、片方は通勤客の足へと、はっきり顔が分かれているのが面白いコンビです。この記事では、2つの特急の違い、E257系・全車指定席のしくみ、長野原草津口・中之条からのバス乗り換え、停車駅から予約のコツまで解説します。
草津・四万とあかぎとは — 高崎線を走る「二つの顔」の特急
上野を出た特急が高崎線を北へ走っていく——ここまでは草津・四万もあかぎも同じです。ところが行き先を聞くと、その性格はまるで違います。草津・四万は、高崎から先で吾妻(あがつま)線に入り、温泉地の玄関口・長野原草津口を目指す観光の特急。いっぽうあかぎは、上野と前橋・高崎のあいだを、通勤・帰宅の時間帯を中心に走るビジネスの特急です。
同じ高崎線・同じ車両を使いながら、週末に温泉へ向かう人と、平日に仕事で行き来する人、それぞれの旅を支える。行き先も目的も違うのに一組で語られるのは、この「舞台」を共有しているからです。まずは温泉へ向かう草津・四万から、その道のりを見ていきましょう。
温泉へ向かう「草津・四万」 — 上野から吾妻線・長野原草津口へ
草津・四万は、上野を出て高崎線を北上し、高崎から吾妻線に入って、渋川・中之条を経て長野原草津口までを結ぶ特急です。日本を代表する名湯・草津温泉には鉄道の駅がなく、鉄道でたどり着ける最寄りがこの長野原草津口。ここからバスに乗り換えて、山を登った先の温泉街へ入ります。上野〜長野原草津口は、おおよそ2時間半が目安です。
名前にもうひとつの温泉が入っているのがこの列車の個性です。もともとは特急「草津」という名でしたが、2023年春のダイヤ改正で「草津・四万」へと改称されました。吾妻線の中之条は、もう一つの名湯・四万(しま)温泉の玄関口。1本の特急で草津・四万という2つの温泉圏をまとめて狙えることが、名前にもそのまま表れた形です。列車名に温泉地が2つ並ぶのは、全国的にもめずらしいネーミングといえます。
主な停車駅(上野 → 長野原草津口)
上野 → 赤羽 → 大宮 → 熊谷 → 高崎 → 新前橋 → 渋川 → 中之条 → 長野原草津口
停車駅は列車によって多少異なりますが、上野・大宮から高崎までの高崎線区間を走り、高崎から先は吾妻線に入って渋川・中之条・長野原草津口へと向かう、という流れで捉えると分かりやすいでしょう。 運行本数は定期でおおむね1日2往復ほどと多くはなく、行楽シーズンには臨時列車が加わるという運行イメージです。本数が限られるぶん、実際の発着時刻やその日の運転の有無は、ダイヤ改正・季節臨時で変わるため、最新の時刻は JR東日本(公式サイト) や「えきねっと」等の公式時刻表でご確認ください。
通勤とビジネスの「あかぎ」 — 上野と前橋を結ぶ高崎線特急
もう一方の主役、あかぎは、上野と前橋・高崎のあいだを結ぶ特急です。草津・四万が週末や行楽の足なら、あかぎは平日の朝と夕方を中心に走る、通勤・ビジネス向けの性格が強い列車。仕事帰りに座って帰りたい、朝は落ち着いて都心へ向かいたい——そんな高崎線沿線の人たちの移動を支えています。名前は、群馬のシンボルである赤城山(あかぎさん)に由来します。
かつては座席定員制の「スワローあかぎ」という列車もありましたが、2023年春のダイヤ改正でその名前は姿を消し、「あかぎ」に一本化されました。同時に草津・四万ともども全車指定席となり、あとで触れる新しい着席サービスのしくみに統一されています。観光の草津・四万と通勤のあかぎが、車両も座席のしくみも共通というのは、この2023年の見直しが背景にあります。
E257系・全車指定席 — 651系からの世代交代と座席のしくみ
草津・四万とあかぎに使われているのは、E257系という特急車両です。房総方面の特急や、中央本線・伊豆方面の踊り子などでもおなじみの形式で、それらの編成をリニューアルして高崎線の特急に投入されました。落ち着いた居住性の車内で、大きな窓と各座席の電源を備え、都心から温泉地までの小旅行にちょうどよい快適さです。
かつてこの区間では、赤い帯の651系(もとは常磐線の「スーパーひたち」で活躍したタキシードボディの車両)が走っていましたが、2023年春にE257系へと世代交代しました。長く親しまれた車両からの交代は、草津・四万/あかぎの近年の大きな変化のひとつです。
座席のしくみで押さえておきたいのが、どちらも全車指定席で、JR東日本の新しい着席サービスが導入されている点です。あらかじめ指定席特急券(チケットレスも可)を買っておくと割安になり、座席が確保できます。指定を取らずに乗る場合は座席未指定券を買い、空いている席に座るという使い方もできます。座席の上のランプで、その席が空席か・すでに予約済みかが分かるようになっているのが特徴です。
座席・きっぷの種類(目安)
| タイプ | 特徴 | 区分 |
|---|---|---|
| 普通車(指定席) | 草津・四万/あかぎの基本の座席。事前に指定席特急券(チケットレス可)を用意すると割安で座席も確保できる | 全車指定席 |
| 座席未指定券 | 座席を指定せずに乗るためのきっぷ。空いている席に座り、座席上のランプで空席かどうかを確認する | 全車指定席(席は早い者順) |
上の表は代表的な構成を整理したもので、座席の設備やきっぷの取り扱いは車両や時期によって変わることがあります。詳しくは公式サイトの案内でご確認ください。
料金の目安
草津・四万/あかぎに乗るには、乗車券に加えて特急券が必要です。前もって指定席特急券を用意しておくと、当日に座席未指定券で乗るより割安になるのが基本の考え方。具体的な金額は区間・時期・きっぷの種類によって変わるため、購入時に最新の情報をご確認ください。 草津温泉や四万温泉でゆっくり湯に浸かるなら、往復の特急と宿を合わせて手配すると計画が立てやすくなります。 宿の予約は楽天トラベルで、湯畑周辺の宿や四万温泉のレトロな旅館から絞り込んで探すと便利です。
草津・四万で行く上州の名湯 — 草津温泉・四万温泉と沿線の見どころ
草津・四万の旅の醍醐味は、なんといっても終点の先に広がる上州(群馬)の名湯です。特急で長野原草津口・中之条まで行き、そこからバスや徒歩で温泉街へ——という組み立てがしやすいのが魅力。1本の路線で性格の違う2つの名湯を狙えるので、湯めぐりの拠点として楽しめます。
- 草津温泉・湯畑(長野原草津口駅からバス): 温泉街の中心にある草津のシンボル。もうもうと湯けむりを上げる湯畑を囲んで、旅館や土産物店が並ぶ。夜のライトアップや、伝統の湯もみ実演も名物
- 西の河原公園・大露天風呂(草津温泉街): 川のあちこちから温泉が湧き出す公園と、広々とした大露天風呂。湯畑から歩いて向かえる、草津らしい開放的なスポット
- 四万温泉・積善館と温泉街(中之条駅からバス): 「四万の病を治す」が名の由来とされる、静かで落ち着いた湯治場。赤い橋とレトロな建物が印象的な老舗旅館の風景で知られる
- 奥四万湖「四万ブルー」(四万温泉から): 四万温泉の奥にあるダム湖で、季節や光の加減で青く輝く湖面が「四万ブルー」と呼ばれる。温泉とあわせて足をのばしたい絶景
- 白根山・湯釜(草津方面・バス): エメラルドグリーンの火口湖で知られる名所。ただし火山活動の状況によって立入規制がかかることがあるため、訪れる前に必ず最新の規制情報を確認したい
- 川原湯温泉(川原湯温泉駅下車): 八ッ場(やんば)ダムの近く、ダム建設にともなって高台へ移転して生まれ変わった温泉地。ダム湖の景色とあわせて楽しめる
途中下車で楽しめるスポット
草津・四万は停車駅が絞られていますが、高崎線・吾妻線の途中駅からも上州ならではの見どころへ足をのばせます。時間に余裕があれば、行き帰りのどちらかで途中の街に立ち寄るのも楽しみ方のひとつです。
- 伊香保温泉(渋川駅からバス): 石段街で知られる群馬を代表する温泉地。365段とされる石段の両側に旅館や店が連なり、名物の水沢うどんも近い。渋川は伊香保への玄関口
- 高崎(高崎駅下車): 縁起物のだるまで有名な街で、白衣大観音や、パスタの街としての食文化も。北陸・上越新幹線や上信電鉄との乗り換え拠点でもある
- 中之条(中之条駅下車): 四万温泉・沢渡温泉への玄関口。里山の風景を舞台にした芸術祭の開催地としても知られ、のどかな上州の町歩きが楽しめる
予約・チケット入手のコツ
草津・四万は全車指定席で本数も限られるため、行楽シーズンの週末や連休、紅葉の時期などは早くに満席になりやすい列車です。乗りたい列車が決まったら、発売開始のタイミングを狙って早めに予約するのがおすすめ。あかぎも通勤時間帯は座席の人気が高いので、確実に座りたい日は事前の指定がおすすめです。
発売開始と予約方法
- 発売開始: 指定席特急券は乗車日の一定期間前から購入できる(行楽期や連休は早めに埋まりやすい)
- 主な予約手段:
- JR東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」(スマホ・PCから座席指定やチケットレス特急券が使えて便利)
- JRの主要駅の窓口・指定席券売機
- あらかじめ指定席特急券を用意しておくと、当日に座席未指定券で乗るより割安になる
取りやすさのコツ
- 草津・四万は紅葉やスキーシーズンの週末・連休に混みやすい。旅程が決まり次第、早めに指定席を押さえる
- 温泉宿は特急より予約が埋まるのが早いことも多い。宿を先に決めてから、その日に合う特急の指定を取ると段取りしやすい
- 座席を指定せず座席未指定券で乗る手もあるが、混雑時は座れないことがあるので、確実に座りたいなら指定席がおすすめ
- あかぎで通勤時間帯に確実に座りたい場合も、事前の指定席がおすすめ
よくある質問
Q. 草津・四万やあかぎに自由席はありますか?
どちらも全車指定席で運行されており、いわゆる自由席はありません。乗るには、乗車券に加えて特急券が必要です。あらかじめ指定席特急券(チケットレスも可)を用意しておくと割安で座席も確保できます。座席を指定せずに乗りたい場合は、座席未指定券を購入して空いている席に座る使い方になります(混雑時は座れないこともあります)。
Q. 草津温泉・四万温泉へはどう乗り換えればいいですか?
草津温泉には鉄道の駅がないため、特急「草津・四万」で吾妻線の長野原草津口まで行き、そこから路線バスに乗り換えて温泉街へ向かうのが基本ルートです。四万温泉へは、同じ吾妻線の中之条駅からバスに乗り換えます。バスの時刻や所要時間は季節・曜日で変わるので、特急の到着に合わせて、事前にバスの時刻も確認しておくと安心です。
Q. 「あかぎ」と「草津・四万」は何が違うのですか?
走る区間と役割が異なります。草津・四万は、高崎から吾妻線に入って長野原草津口まで直通する温泉観光向けの特急で、週末や行楽期に使いやすいダイヤです。あかぎは、上野と前橋・高崎を結ぶ通勤・ビジネス向けの特急で、朝と夕方を中心に運行します。車両(E257系)や全車指定席というしくみは共通で、行き先と時間帯で選び分けるイメージです。
関連情報
本ガイドは2026年8月時点の情報をもとに作成しています。 ダイヤ改正・車両運用変更・運休、バスの接続等の最新情報は、運行会社・各事業者の公式サイトをご確認ください。
- 運行会社公式: JR東日本(公式サイト)
- 予約・チケットレス特急券: えきねっと(JR東日本)