かがやき・はくたか完全ガイド|東京〜金沢・敦賀の停車駅・E7系/W7系・速達と停車タイプで乗り分ける北陸新幹線
💡 まずはここだけ!3つの要点
- かがやきとはくたかは、東京から北陸新幹線で金沢・敦賀方面へ向かう2つの主力列車。かがやきは停車駅をしぼった速達タイプ、はくたかは沿線にこまめに停まるタイプ
- 車両はE7系・W7系(同じ顔の兄弟車)で、普通車・グリーン車の上に最上級のグランクラスがある。上越妙高を境にJR東日本とJR西日本が受け持つ共同運行
- 東京〜金沢はかがやきでおおよそ2時間半前後が目安。2024年春に敦賀まで延び、敦賀で関西方面のサンダーバード・中京方面のしらさぎに乗り継げるようになった
かがやきとはくたかは、東京から北陸新幹線で日本海側の北陸へ向かう主力の新幹線です。高崎から関東平野を離れ、軽井沢の高原、長野盆地を抜けて、糸魚川あたりで日本海に出会い、富山・金沢・福井を経て敦賀へ。同じ区間を走りながら、かがやきは停車駅をぐっとしぼった速達タイプ、はくたかは沿線の駅にこまめに停まる停車タイプという、性格の違う二枚看板です。 この記事では、かがやき・はくたかの走るルートと運行イメージ、E7系・W7系という車両とグランクラス、速達と停車タイプの乗り分け、2024年春の敦賀延伸で変わった北陸の旅の形、主な停車駅、予約のコツから、兼六園・富山湾の寿司・恐竜博物館・宇奈月温泉・気比神宮までの観光プランまでを解説します。
かがやき・はくたかとは — 東京と北陸を結ぶ二枚看板
かがやきとはくたかは、いずれも東京を起点に北陸新幹線を西へ走る列車です。北陸新幹線は、東京から大宮・高崎を経て長野・富山・金沢・福井をつなぎ、現在は敦賀までが開業しています。もともと長野までは「長野(行)新幹線」として親しまれていた区間で、2015年春に長野〜金沢が延伸開業して北陸へ一本でつながり、さらに2024年春に金沢〜敦賀が延伸開業して、いまの姿になりました。
2つの列車の違いは、ひとことで言えば停まる駅の数です。かがやきは東京・大宮のあとは長野・富山・金沢……と主要駅だけに停まる速達タイプで、東京と北陸の主要都市を最短で結ぶ「エース」。いっぽうはくたかは、軽井沢や上田、上越妙高、糸魚川といった沿線の駅にもこまめに停まる停車タイプで、途中の街へ行きたい人や、始発・終着の時間帯を選びたい人の受け皿になっています。目的地が同じ金沢でも、「とにかく速く」ならかがやき、「途中の駅にも用がある/本数が合う」ならはくたか、という選び方になります。
北陸新幹線には、このほかにも顔ぶれがあります。富山・金沢と敦賀のあいだを行き来するつるぎ、東京と長野をこまめに結ぶあさまです。金沢以西へ向かう列車の一部はつるぎが担うため、「東京から北陸の主要都市へ直通」という役割を強く受け持つのが、このかがやき・はくたかの2本、というわけです。
E7系・W7系 — 同じ顔の兄弟車とグランクラス
かがやき・はくたかに使われるのは、E7系とW7系です。E7系はJR東日本、W7系はJR西日本の車両で、番号こそ違うものの、青みがかった濃紺に銅色の帯をあしらった外観も、車内のつくりもほとんど同じ「兄弟車」。北陸新幹線が2社の共同運行であることを、車両の名前がそのまま表しているようなペアです。デザインには和のモチーフが取り入れられ、落ち着いた色調と相まって、北陸へ向かう旅にしっとりと似合います。
座席は普通車・グリーン車に加えて、最上級のグランクラスを備えるのが大きな特徴です。グランクラスは1列+2列のゆったりした配置の本革シートで、深くリクライニングする、いわば飛行機のファーストクラスのような空間。列車によっては、専任のアテンダントによる軽食やドリンクのサービスが付くものもあります(サービスの有無は列車によって異なります)。普段づかいの普通車から、記念日のグランクラスまで、旅の目的や気分で選べる幅の広さが、この新幹線の懐の深さです。
運行会社と運行区間
- 運行会社: JR東日本・JR西日本(共同運行。上越妙高を境にJR東日本〔東京側〕とJR西日本〔北陸側〕が受け持つ)
- 運行区間: かがやき=東京〜金沢・敦賀(速達タイプ)/はくたか=東京〜金沢方面(停車タイプ。一部は長野・敦賀方面など列車により異なる)
- 使用車両: E7系(JR東日本)・W7系(JR西日本)/普通車・グリーン車・グランクラス
- 運行頻度: かがやき・はくたかを合わせて、日中はおおむね1時間に1〜2本程度が目安(時間帯や曜日により本数が異なる)
- 所要時間: 東京〜金沢はかがやきでおおよそ2時間30分前後、東京〜富山でおおよそ2時間10分前後、東京〜敦賀でおおよそ3時間強が目安(列車や停車駅により前後する)
東京を出た列車は、大宮・高崎と関東平野を北上したのち、山を越えて軽井沢の高原へ。長野を過ぎ、飯山・上越妙高を抜けて糸魚川あたりで日本海が近づき、黒部宇奈月温泉・富山・新高岡・金沢と北陸の街を西へたどっていきます。金沢から先は小松・加賀温泉・芦原温泉・福井・越前たけふを経て敦賀へ。平野から高原、そして日本海ぞいの街へと、車窓が大きく移り変わる道のりです。
下り(東京 → 金沢・敦賀)の主な停車駅
【かがやき(速達)】東京 → 上野 → 大宮 → 長野 → 富山 → 金沢 → 福井 → 敦賀
【はくたか(停車)】東京 → 上野 → 大宮 → 高崎 → 軽井沢 → 上田 → 長野 → 飯山 → 上越妙高 → 糸魚川 → 黒部宇奈月温泉 → 富山 → 新高岡 → 金沢 …
上に挙げたのは代表的な停車駅の一例で、列車によって停車駅や始発・終着は多少異なります(かがやきでも一部の駅に追加停車する列車があります)。はくたかは金沢方面が中心で、金沢から先の敦賀方面へは、つるぎやかがやきが受け持つ時間帯もあります。上りも同じ経路を東京方面へ戻ります。 実際の発着時刻はダイヤ改正や季節の臨時運転で変わるため、最新の時刻は JR東日本 やJR西日本の公式サイト等の公式時刻表でご確認ください。
上越妙高で「東」と「西」が入れ替わる
北陸新幹線のおもしろいところは、途中で運行を受け持つ会社が変わる点です。境目は上越妙高で、東京側はJR東日本、北陸側はJR西日本が担当します。とはいえ乗っている側は乗り換えの必要はなく、一本の列車でそのまま北陸まで運ばれていきます。E7系(JR東日本)に当たるかW7系(JR西日本)に当たるかも、この共同運行ならではの小さな楽しみ。ほとんど同じ車両なので乗り心地に大きな差はありませんが、乗る前に号車まわりの表記をちらりと見ると、どちらの「7系」に乗っているか分かります。
敦賀延伸で変わった北陸の旅 — 乗り継ぎ拠点としての敦賀
2024年春、北陸新幹線が金沢から敦賀まで延びたことで、北陸と関西・中京方面の行き来の形が変わりました。それまでは大阪発の特急サンダーバードや、名古屋・米原発の特急しらさぎが、金沢まで在来線で直通していました。延伸後は、これらの在来線特急が敦賀止まりとなり、福井・金沢方面へは敦賀で新幹線に乗り継ぐ形になっています。
敦賀駅では、在来線特急のホームの真上に新幹線のホームがある「縦の乗り換え」の構造になっていて、階段やエスカレーターで上下移動すれば乗り継げるよう工夫されています。つまり敦賀は、東京からの北陸新幹線と、関西・中京からの在来線特急が出会う結節点。東京から金沢・福井へはかがやき・はくたかで、大阪からはサンダーバード+新幹線で、名古屋からはしらさぎ+新幹線で、と方面によって北陸へのアプローチが分かれる形になりました。乗り換えが一手間増えた一方で、区間によっては全体の所要時間が短くなったところもあります。この延伸で何がどう変わったかは、 北陸新幹線 敦賀開業で特急はどう変わった? のコラムでくわしく整理しています。
関東平野から日本海へ — 沿線の車窓
かがやき・はくたかの車窓は、区間ごとに大きく表情を変えます。東京・大宮を出てしばらくは関東平野の市街地。高崎を過ぎて山あいへ分け入ると、進行方向の右手には浅間山が姿を見せ、やがて避暑地として名高い軽井沢の高原へ。長野盆地を抜けたあとは、飯山から上越妙高にかけて、里山と田園ののどかな景色が続きます。
糸魚川のあたりで日本海が近づくと、旅の空気が一段と変わります。晴れた日には、富山側で立山連峰の稜線が海の向こうに立ち上がることもあり、山と海が同居する北陸らしい眺めが楽しめます。黒部・富山の平野を過ぎ、金沢・福井と城下町の風情を残す街を西へ。関東の平野から日本海側の街へと、一本の列車で景色が移り変わっていくのが、この新幹線の大きな魅力です。
車両と座席・料金の目安
かがやき・はくたかは、普通車・グリーン車・グランクラスの3つの区分で構成されています。東京から金沢まででおよそ2時間半と、乗車時間はほどよい長さ。座席を確保して腰を落ち着けられる指定席なら、平野から高原、そして日本海側の街へと移り変わる景色をゆっくり楽しめます。ちょっと贅沢をしたい旅なら、グリーン車や最上級のグランクラスを選ぶ楽しみもあります。
座席・設備の種類(目安)
| タイプ | 特徴 | 区分 |
|---|---|---|
| 普通車 | いちばんの基本となる座席。かがやきは全車指定席、はくたかは指定席と自由席が設定されることが多い。東京から乗り換えなしで北陸の主要都市まで移動できる | 基本の座席 |
| グリーン車 | ゆったりとした座席で、高原から日本海側の街へ移り変わる車窓を上質に。景色を主役にしたい人に | ワンランク上 |
| グランクラス | 1列+2列配置の本革シートを備えた最上級の空間。列車によっては軽食・ドリンクのサービスが付く。記念日や特別な旅に | 最上級 |
上の表は代表的な構成を整理したもので、座席の区分や設備、指定席・自由席の扱い、グランクラスのサービス内容は列車や時期によって変わることがあります。詳しくは公式サイトの車両・座席案内でご確認ください。
料金の目安
かがやき・はくたかに乗るには、乗車券に加えて特急券(指定席特急券・グリーン券・グランクラス券など)が必要です。JR各社にはインターネット予約限定の割引きっぷや、宿とセットになったお得なプラン(旅行商品)が用意されていることが多く、区間や時期、予約のタイミングによっては、個別に手配するより手軽に利用できる場合があります。 具体的な金額は区間・時期・きっぷの種類によって変わるため、購入時に最新の情報をご確認ください。金沢・富山・福井・敦賀に泊まる旅なら、往復の交通と宿を合わせて考えておくと段取りがぐっと楽になります。 宿の予約は楽天トラベルで、金沢の兼六園周辺や富山駅前、福井・芦原温泉の宿から絞り込んで探すと便利です。
かがやき・はくたかで行く旅 — 金沢・富山・福井・敦賀
北陸新幹線の沿線は、城下町の風情、日本海の幸、温泉、そして意外な博物館まで、行き先の個性がはっきりしています。同じ列車で結ばれていても、街ごとに旅の色合いがずいぶん違うのがおもしろいところ。目的地に合わせて組み立てていきましょう。
- 兼六園・金沢21世紀美術館(金沢駅からバス): 加賀百万石の城下町・金沢を代表する名園と現代アートの美術館。ひがし茶屋街の町並みとあわせて、和と現代が同居する街歩きが楽しめる
- 近江町市場(金沢駅から徒歩・バス): 「金沢市民の台所」として親しまれる市場。日本海の鮮魚や海鮮丼が名物で、旅の昼食にぴったり
- 富山湾の寿司・白えび(富山駅周辺): 「天然のいけす」と呼ばれる富山湾の幸。白えびやます、寒ブリなど、富山ならではのネタを味わえる
- 福井県立恐竜博物館(芦原温泉・福井駅から乗り継ぎ/勝山): 全身骨格がずらりと並ぶ、恐竜好きの聖地。福井・芦原温泉から在来私鉄などを乗り継いでアクセスする
- 気比神宮・敦賀赤レンガ倉庫(敦賀駅から徒歩・バス): 大鳥居で知られる敦賀の古社と、港町の歴史を伝える赤レンガ倉庫。鉄道と港で栄えた敦賀の街を歩ける
- 永平寺(福井駅からバス): 曹洞宗の大本山として知られる山あいの禅寺。杉木立に包まれた静かな伽藍で、心を整える時間を過ごせる
途中下車で楽しめるスポット
かがやき・はくたかは、終点まで一気に行かずに途中で降りるのも楽しい新幹線です。とくにこまめに停まるはくたかなら、高原リゾートに古刹、温泉と、寄り道の選択肢がぐっと広がります。
- 軽井沢(軽井沢駅下車): 明治期から続く高原リゾート。旧軽井沢の並木道や避暑地らしい涼やかな空気、ショッピングモールまでそろい、東京からの日帰り・週末旅にも向く(はくたか・あさま停車)
- 善光寺(長野駅からバス): 「一生に一度は善光寺参り」で知られる信州の古刹。長野駅から門前町を歩いて向かう参道歩きも味わい深い
- 宇奈月温泉・黒部峡谷(黒部宇奈月温泉駅から乗り継ぎ): 黒部川がつくる峡谷の玄関口。トロッコ電車で深い渓谷へ分け入る、北陸ならではの山の旅ができる(はくたか停車)
- 瑞龍寺・五箇山(新高岡駅下車/バス): 高岡の国宝・瑞龍寺や高岡大仏に加え、世界遺産の合掌造り集落・五箇山へのアクセス拠点。ものづくりの町・高岡の風情も楽しめる(はくたか停車)
- あわら温泉(芦原温泉駅下車): 福井を代表する温泉地。恐竜博物館や東尋坊への足がかりにもなり、北陸の湯めぐりの拠点として立ち寄りやすい
予約・チケット入手のコツ
かがやき・はくたかは、東京と北陸を結ぶ日常の足であると同時に、観光シーズンには旅行者で混み合う人気路線でもあります。かがやきは全車指定席のため、乗る列車が決まっているなら早めに座席を押さえておくのが基本。連休・行楽シーズン、年末年始やお盆の帰省時期、金沢・富山の観光ハイシーズンには指定席が埋まりやすくなるので、日程が固まった段階で早めに動くと安心です。
発売開始と予約方法
- 発売開始: 指定席特急券は乗車日の一定期間前から購入できる(連休・行楽期・帰省シーズンは早めに埋まりやすい)
- 主な予約手段:
- JR東日本「えきねっと」・JR西日本のインターネット予約サービス(ネット限定の割引きっぷが設定されることがある)
- JR各駅のみどりの窓口・指定席券売機
- 宿や現地観光がセットになった旅行商品も検討
取りやすさのコツ
- かがやきは全車指定席。混雑期は早めの予約が安心で、満席なら停車タイプのはくたかに視野を広げると選択肢が増える
- 途中の街(軽井沢・長野・黒部宇奈月温泉・新高岡など)へ行くなら、こまめに停まるはくたかが便利
- 大阪・名古屋方面から北陸へ向かうなら、敦賀でのサンダーバード・しらさぎとの乗り継ぎを含めて全体の行程を組んでおくと迷いにくい
- グランクラスは席数が少なく人気が高いので、狙うならとくに早めの予約を
よくある質問
Q. かがやきとはくたかは、どう乗り分ければいいですか?
速さ重視か、途中の駅にも用があるかで選びます。東京と金沢・富山などの主要都市を最短で移動したいならかがやき、軽井沢・上田・上越妙高・糸魚川・黒部宇奈月温泉・新高岡といった途中の駅にも停まってほしいならはくたかが便利です。かがやきは全車指定席、はくたかは指定席と自由席が設定されることが多いので、確実に座りたいときや混雑期は指定席の確保がおすすめです。
Q. 大阪・名古屋から金沢・福井へは、この新幹線で行けますか?
かがやき・はくたかは東京発着の新幹線なので、大阪・名古屋からは直接は向かいません。2024年春の敦賀延伸により、大阪からは特急サンダーバード、名古屋・米原からは特急しらさぎで敦賀まで行き、敦賀で北陸新幹線に乗り継いで福井・金沢方面へ向かう形が基本です。敦賀駅は在来線特急ホームの真上に新幹線ホームがある構造で、上下移動で乗り継げます。くわしくはサンダーバード・しらさぎの各ガイドもあわせてご覧ください。
Q. グランクラスはどんな座席ですか?
グランクラスは、普通車・グリーン車の上に位置する最上級の座席区分です。1列+2列のゆったりした配置の本革シートで、深いリクライニングやフットレストを備えた特別な空間になっています。列車によっては専任アテンダントによる軽食・ドリンクのサービスが付くものもあります(サービスの有無は列車により異なります)。席数が限られ人気も高いため、利用したい場合は早めの予約が安心です。設備やサービスの詳細は公式サイトでご確認ください。
関連情報
本ガイドは2026年8月時点の情報をもとに作成しています。 ダイヤ改正・車両運用変更・運休等の最新情報は、運行会社の公式サイトをご確認ください。
- 運行会社公式(東京側): JR東日本(東日本旅客鉄道)
- 運行会社公式(北陸側): JR西日本(西日本旅客鉄道)
- 北陸の観光: ほくりくルート紀行(北陸観光情報)