能登かがり火完全ガイド|金沢〜和倉温泉の停車駅・683系・七尾線で能登の玄関口をむすぶ特急の乗り方
💡 まずはここだけ!3つの要点
- 能登かがり火は、金沢から和倉温泉までを七尾線経由で結ぶJR西日本の特急。能登半島への「玄関口」をつなぐ足で、金沢〜和倉温泉をおおよそ1時間で結ぶ
- 2015年春の北陸新幹線・金沢開業に合わせて誕生。かつて大阪から直通していた和倉温泉へは、今は金沢で乗り継ぐ形が基本になった
- 車両は683系。1日およそ5往復(多客期は臨時が増発)で、金沢で北陸新幹線と接続。和倉温泉は2024年の地震から段階的に再開が進んでいる
能登かがり火は、金沢から和倉温泉までを七尾線経由で結ぶJR西日本の特急列車です。能登半島の入口・和倉温泉へ向かう「能登の玄関口」をつなぐ足で、金沢で北陸新幹線から受け継いだ旅人を、名湯の待つ海辺の町まで運びます。この記事では、能登かがり火が生まれた経緯と683系の車両、1日5往復の運行イメージと主な停車駅、和倉温泉・七尾・能登島の観光、そして2024年の地震からの復興状況や宿の予約・乗り継ぎのコツまで解説します。
能登かがり火とは — 能登の玄関口をむすぶ「新幹線のバトンを受け取る特急」
能登かがり火は、石川県の中心・金沢と、能登半島の入口にあたる温泉町・和倉温泉を結ぶ特急です。金沢を出るとIRいしかわ鉄道線を津幡まで走り、そこから七尾線に入って羽咋・七尾を経て和倉温泉へ向かいます。名は、能登の海辺をいろどる「かがり火(篝火)」のイメージにちなむものとされ、いかにも能登への旅情をかき立てる愛称です。
能登かがり火の役割を一言でいえば、北陸新幹線のバトンを能登へつなぐことです。東京や関西から金沢まで来た旅人は、金沢で能登かがり火に乗り継いで和倉温泉へ——という流れが基本になります。金沢で北陸新幹線(かがやき・はくたか)と接続し、大都市圏から能登への長い道のりの、最後のひと区間を受け持つ列車だと考えると分かりやすいでしょう。
2015年、北陸新幹線とともに生まれた列車
能登かがり火が走り始めたのは、2015年春の北陸新幹線・金沢開業のときです。それまで能登方面へは、大阪や越後湯沢方面から七尾線へ直通する特急が乗り入れていました。新幹線が金沢まで届いたことで北陸の特急網は大きく組み替えられ、金沢を起点に和倉温泉をむすぶ在来線特急として、この能登かがり火が新たに設定されました。
かつては大阪から特急サンダーバードの一部が和倉温泉まで直通し、乗り換えなしで関西から能登の名湯へ行くことができました。しかし2024年春の北陸新幹線・敦賀延伸でサンダーバードは大阪〜敦賀の運行が基本となり、和倉温泉への直通は姿を消しています。いまは関西からでも、敦賀・金沢と新幹線を乗り継いで、金沢から能登かがり火にバトンタッチするのが基本の形です。乗り換えは増えましたが、その分だけ「だんだん能登に近づいていく」道のりを味わえる列車ともいえます。
683系 — サンダーバードの兄弟が能登路を走る
現在の能登かがり火を走るのは、683系という特急型車両です。金沢に所属する編成が使われ、多くは3両編成とコンパクトな姿で能登路を駆けます。683系はもともと北陸方面の特急として活躍してきた仲間で、姉妹格のサンダーバードやしらさぎでも同じ系列の車両が使われています。能登かがり火は、その北陸特急ファミリーの一員が受け持つ列車なのです。
3両編成の場合、おおむね金沢方の1両が普通車自由席、残りが普通車指定席という構成で運行されます(列車や時期により変わります)。休日など利用の多い日には、3両を2本つないだ6両編成で運転されることもあります。短い編成ながら特急ならではの落ち着いた座席で、金沢から和倉温泉までのひとときをゆったり過ごせます。
運行会社と運行区間
- 運行会社: JR西日本(西日本旅客鉄道)
- 運行区間: 金沢〜和倉温泉(金沢〜津幡はIRいしかわ鉄道線、津幡〜和倉温泉は七尾線経由。一部は金沢〜七尾)
- 使用車両: 683系(多くは3両編成/普通車の指定席・自由席)
- 運行頻度: おおむね1日5往復(うち和倉温泉発着が4往復ほど、七尾発着が1往復ほど)。ゴールデンウィークやお盆などの多客期には臨時が増発される(時期により変動)
- 所要時間: 金沢〜和倉温泉でおおよそ1時間前後が目安(停車駅により前後する)
金沢を出た能登かがり火は、IRいしかわ鉄道線を津幡まで進み、七尾線に入って邑知潟平野をたどり、羽咋・七尾を経て和倉温泉へ至ります。金沢〜津幡はJRとは別会社のIRいしかわ鉄道線を走りますが、特急券や乗車券はふつう金沢から通しで購入できるので、乗る側はあまり意識せず利用できます。
主な停車駅(金沢 → 和倉温泉)
金沢 → 津幡 → 高松 → 羽咋 → 良川 → 七尾 → 和倉温泉
上に挙げたのは代表的な停車駅の一例で、津幡・高松・良川など一部の駅は列車(号数)によって停まる・停まらないが分かれます。石川県にも「高松」駅があり、四国の高松とは別の駅なので、乗り換え検索のときは取り違えに注意してください。金沢〜七尾のみを走る列車もあり、和倉温泉まで行くかどうかは列車ごとに違います。 実際の発着時刻はダイヤ改正や季節の臨時運転で変わるため、最新の時刻は JRおでかけネット(JR西日本) 等の公式時刻表でご確認ください。
邑知潟平野と能登の海へ — 能登かがり火の車窓
能登かがり火の車窓は、金沢の街を離れると、しだいに能登らしいのどかな風景へと移り変わっていきます。津幡から七尾線に入ると、田んぼの広がる邑知潟(おうちがた)平野をまっすぐに北上。のんびりとした里の景色が続き、都会から能登へ気持ちが切り替わっていく区間です。
羽咋のあたりでは、車で砂浜を走れることで知られる千里浜(ちりはま)や、縁結びで人気の気多大社(けたたいしゃ)が近く、能登の入口らしい空気が漂います。七尾を過ぎて終点の和倉温泉に近づくと、穏やかな七尾湾の海が顔をのぞかせます。長い新幹線・特急の旅の末に見えてくる能登の海は、「ようやく着いた」という旅の実感をそっと後押ししてくれます。
車両と座席・料金の目安
能登かがり火は、普通車の指定席と自由席で構成されています。金沢から和倉温泉までおよそ1時間と、特急としては短めの乗車時間ですが、確実に座って移動できる指定席は心強い存在です。とくに多客期や、大きな荷物を抱えた温泉旅では、あらかじめ座席を押さえておくと安心して能登路を楽しめます。
座席・設備の種類(目安)
| タイプ | 特徴 | 区分 |
|---|---|---|
| 普通車指定席 | 能登かがり火の基本となる座席。多くの列車で1・2号車あたりに設定され、多客期でも確実に座って和倉温泉まで移動できる | 能登路の安心席 |
| 普通車自由席 | 金沢方の1両ほどに設定されることが多い。空いていれば気軽に乗れるが、混雑期は指定席が安心 | 気軽に乗るなら |
上の表は代表的な構成を整理したもので、号車ごとの座席区分や編成両数(3両・6両)は列車や時期によって変わることがあります。詳しくは公式サイトの車両・座席案内でご確認ください。
料金の目安
能登かがり火に乗るには、乗車券に加えて特急券が必要です。金沢までの新幹線とあわせて手配する場合は、新幹線特急券も別に必要になります。金沢〜和倉温泉は短い区間なので、目的地までの通しのきっぷや、宿とセットになったお得なプラン(旅行商品)をうまく使うと、個別に手配するより手軽で割安になる場合があります。 具体的な金額は区間・時期・きっぷの種類によって変わるため、購入時に最新の情報をご確認ください。和倉温泉に泊まる旅なら、往復の交通と宿を合わせて手配すると計画が立てやすくなります。宿の予約は楽天トラベルなどで、和倉温泉や七尾のエリアから、営業を再開している宿を絞り込んで探すと便利です。
能登かがり火で行く旅 — 和倉温泉・七尾・能登島
能登かがり火の魅力は、金沢から一本で能登の玄関口・和倉温泉まで届き、そこを拠点に能登半島の旅へと広がっていけること。終点の和倉温泉はもちろん、途中の七尾や、和倉温泉から足をのばせる能登島にも見どころが点在しています。
- 和倉温泉(和倉温泉駅): 七尾湾に面した能登随一の温泉地。海を望む宿と塩分をふくむ湯が特徴で、駅から温泉街へはバスやタクシーが便利。駅前や温泉街には足湯もある
- 七尾(七尾駅): 能登の中心都市。海の幸が並ぶ能登食祭市場や、日本三大曳山祭のひとつ青柏祭(せいはくさい)で知られ、加賀藩ゆかりの歴史も残る港町
- 能登島(和倉温泉から車・バス): 和倉温泉から能登島大橋で渡る島。イルカにも会えるのとじま水族館や、ガラス美術館があり、家族連れの日帰り観光にも向く
- 気多大社(羽咋駅からバス): 縁結びの神様として親しまれる能登一宮。途中下車で立ち寄れば、能登らしい静かな杜(もり)の空気を味わえる
2024年の地震と、能登への旅について
能登地域は、2024年1月の地震で大きな被害を受け、和倉温泉の旅館の多くも休業を余儀なくされました。2026年に入ってからは復旧が進み、和倉温泉旅館協同組合に加盟する宿のうち、営業や一部営業を再開する施設が段階的に増えています。名門・加賀屋も新しい館の開業が予定されるなど、少しずつにぎわいが戻りつつあります。
一方で、まだ再開に向けて工事を続けている宿や施設もあり、状況は時期によって変わります。能登への旅を計画するときは、泊まりたい宿や訪れたい観光施設の最新の営業状況を、公式サイトや観光協会・予約サイトで必ず確認してから予定を立てるのがおすすめです。実際に足を運んで泊まり、地元でお金を使うことは、能登の復興を応援する旅にもつながります。無理のない範囲で、能登かがり火に揺られて名湯を訪ねてみてはいかがでしょうか。
予約・チケット入手のコツ
能登かがり火は、金沢と能登を結ぶ観光・ビジネス・帰省の需要が集まる列車です。編成が3両と短めなこともあり、行楽シーズンや連休、和倉温泉の宿が混み合う時期には指定席が埋まりやすくなります。金沢までの新幹線、能登かがり火、そして宿の三つを、早めにセットで押さえておくと安心です。
発売開始と予約方法
- 発売開始: 特急券は乗車日の一定期間前から購入できる(連休・行楽期・帰省シーズンは早めに埋まりやすい)
- 主な予約手段:
- JR西日本のインターネット予約サービス(スマホ・PCから座席指定ができて便利)
- JRの主要駅の「みどりの窓口」・券売機
- 金沢までの北陸新幹線とセットの企画乗車券や、宿がセットになった旅行商品も検討
取りやすさのコツ
- 連休・行楽期・お盆や年末年始の帰省シーズンは混みやすいので、早めの予約が安心
- 金沢での北陸新幹線からの乗り継ぎは、時間にゆとりを持って列車を選ぶと慌てずに済む
- 短い区間なので、混雑期でなければ自由席で気軽に乗るのも一つの手。ただし多客期は指定席が安心
- 和倉温泉に泊まる旅なら、まず宿を確保し、その到着時刻に合う能登かがり火を選ぶと計画が立てやすい
よくある質問
Q. 大阪や東京から和倉温泉へは、能登かがり火にどう乗り継げばよいですか?
基本は、まず北陸新幹線などで金沢まで来て、金沢で能登かがり火に乗り継ぐ形です。かつては大阪から特急サンダーバードで和倉温泉へ直通できましたが、2024年春の北陸新幹線・敦賀延伸以降はその直通がなくなり、金沢での乗り継ぎが基本になっています。金沢での接続時刻は、公式の乗換案内でご確認ください。
Q. 能登かがり火は1日に何本くらい走っていますか?
おおむね1日5往復ほどで、そのうち和倉温泉発着が4往復ほど、七尾発着が1往復ほど、というのが目安です(時期により変動)。本数は多くはないので、行き帰りの時刻を先に決めてから旅程を組むと安心です。ゴールデンウィークやお盆などの多客期には臨時列車が増発されることもあります。
Q. WiFi・コンセントはありますか?
車内設備は車両や編成によって異なります。乗車時間は1時間ほどと短めなので、スマートフォンなどはあらかじめ充電しておくと安心です。最新の設備状況は公式サイトの車両案内でご確認ください。
関連情報
本ガイドは2026年9月時点の情報をもとに作成しています。 ダイヤ改正・車両運用変更・運休等や、能登地域の観光・宿泊施設の営業状況などの最新情報は、運行会社や各観光協会の公式サイトをご確認ください。
- 運行会社公式: JR西日本「JRおでかけネット」
- 和倉温泉の観光・宿: 和倉温泉観光協会
- 七尾・能登の観光: 七尾市観光協会(ななお・なかのとDMO)