富士山を列車で楽しむ|特急富士回遊で行く河口湖・富士五湖の旅(大月の切り離し・絶景スポット・ルート比較)

公開: 2026年8月20日 / カテゴリ: コラム・考察

富士山を列車で楽しむ|特急富士回遊で行く河口湖・富士五湖の旅

💡 まずはここだけ!3つの要点

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富士山なんて日本一有名な山やのに、いざ電車で行こうとすると「え、どの駅が最寄り?」ってなるの、あるあるすぎるわ〜

日本でいちばん有名な山なのに、電車で麓まで行こうとすると急に難しくなる——富士山は、そんな不思議な旅先です。 新幹線からは見えるのに降りる駅がわからない。近づくほどバスの時刻表とにらめっこになる。 この記事では、新宿から乗り換えなしで河口湖へ入れる特急富士回遊を主役に、富士山を「見る」旅から「近づく」旅へ切り替えるための道筋を整理します。

ご注意: 本記事の情報は2026年8月時点のおおよその目安です。 実際の運行時刻・運行状況・停車駅・座席の設備・バスの接続などは JR東日本 等の公式情報でご確認ください。 ※ 本記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれます。

富士山は「見える」のに「行きにくい」山だった

東海道新幹線に乗れば、車窓からあれほど堂々と姿を見せてくれる富士山。ところが実際に麓へ行こうとすると、話は急にややこしくなります。富士山という名前の駅はあっても、山頂へ続く道はいくつもの県にまたがり、玄関口も北側(山梨・富士五湖)と南側(静岡・御殿場)に分かれているからです。

しかも富士五湖エリアの鉄道は、JR中央本線から富士急行線へと乗り継ぐ形。かつては大月での乗り換えが当たり前で、荷物を抱えて階段を上り下りするのが「富士山旅のお約束」でした。新幹線から見えるあの山は近いようで、鉄道の旅としては意外に遠かったのです。

その関係を変えたのが、2019年に登場した特急富士回遊でした。新宿から河口湖まで、乗り換えなしで座ったまま。富士山は「見る山」から、ぐっと「行く山」に近づきました。

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昔は大月で乗り換え必須やったんか。新幹線からあんだけ見えるのに、行くのは面倒って、たしかに富士山ちょっとツンデレやな

主役は特急「富士回遊」— 新宿から乗り換えなしで河口湖へ

富士回遊は、JR東日本が新宿と河口湖のあいだで運行する特急です。中央本線を西へ進み、大月から富士急行線(富士山麓電気鉄道)へ直通して、富士山・富士急ハイランド・河口湖へと入っていきます。所要はおおよそ2時間弱が目安。全車指定席で、車両はあずさ・かいじでもおなじみのE353系です。

運行本数は1日3往復程度が基本で、行楽シーズンには臨時列車が加わることもあります。本数が限られるぶん、旅の計画は「富士回遊の時間に合わせて組む」のが現実的。裏を返せば、その1本に乗れさえすれば、新宿の雑踏から富士山の麓まで、座ったまま運んでもらえるということでもあります。

最大のコツ: 大月で列車が「切り離される」

この列車でいちばん覚えておきたいのが、大月での切り離しです。富士回遊は新宿〜大月のあいだ、あずさ・かいじと1本に連結して走ります。そして大月に着くと、河口湖へ向かう富士回遊の車両だけが切り離され、残りは松本・甲府方面へ去っていきます。

つまり、同じ列車に乗っていても、座る車両を間違えると富士山に着けません。乗車前にきっぷと案内表示で「何号車が河口湖行きか」を必ず確認しましょう。逆に言えば、この仕組みを知ってさえいれば、大月での切り離し作業はホームで眺められるちょっとした見どころにもなります。

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車両間違えたら松本まで連れてかれるやつやん...これは怖い。でも切り離しを窓から見られるって思えば、ちょっとワクワクするな

富士急行線に入ってからが本番

大月を出て富士急行線に入ると、列車はぐんぐん高度を上げていきます。街並みのすきまから見えていた富士山が、進むほどに大きく、近くなっていく——この「山が育っていく」感覚こそ、富士回遊のいちばんの贅沢かもしれません。

途中の富士山駅では、行き止まり構造のため列車の進行方向が変わります(スイッチバック)。座席の向きや窓から見える方角も変わるので、富士山を目で追いたい人は、このタイミングを覚えておくと慌てずにすみます。なお、山が見える側は列車の向きや天候で変わるため、確実を期すなら車内で移動できる余裕を持っておくと安心です。

中央本線から富士山の麓への道のりを地図で見る

新宿から大月を経て富士五湖エリアへ向かうルートを、地図上のシミュレーション表示で確認できます。

マップを開く →

河口湖に着いたら — 富士山が主役の絶景スポット

河口湖エリアの楽しみは、なんといっても「富士山をどう眺めるか」。同じ山でも、立つ場所によって表情がまったく違います。

どのスポットも、天気次第で富士山が雲に隠れることがあります。旅程に余裕を持たせて「今日は見えなかったから明日もう一度」ができる形にしておくと、満足度がぐっと上がります。

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五重塔と桜と富士山が一枚に収まるやつ、あれ新倉山やったんか!写真では散々見てるのに場所知らんかったわ...398段はアラフォーにはガチやけど、行くしかない

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北から見るか、南から見るか — ルートの使い分け

富士山は、どちら側から近づくかで見える姿も、旅の性格も変わります。「富士山に行く」と決めたら、まずは北(山梨・富士五湖)か、南(静岡・御殿場)かを選ぶところから始めるとスムーズです。

ルート主な列車向いている旅
北側・富士五湖(新宿〜河口湖) 特急 富士回遊(中央本線・富士急行線) 湖と富士山をセットで眺めたい。五重塔や大石公園など「絵になる構図」が目的
南側・御殿場(新宿〜御殿場) 小田急ロマンスカー ふじさん 大きく裾野を広げた富士山を間近に。アウトレットや温泉と組み合わせたい
西側・身延線(静岡〜甲府) 特急 ふじかわ 富士川に沿ってのんびり縦断。静岡・山梨を鉄道でつなぐ寄り道旅に

このほか、東海道新幹線で三島・新富士まで行き、そこからバスで富士山周辺へ入る方法もあります。関西や名古屋方面から向かう場合は、新幹線を軸に組み立てたほうが早いことも多いので、出発地に合わせて選びましょう。

高速バスという現実的な選択肢も

正直に書いておくと、新宿〜河口湖には高速バスという強力な対抗馬があります。本数が多く、運賃も抑えめで、荷物も預けやすい。それでも列車を選ぶ理由があるとすれば、渋滞に左右されにくいことと、大月での切り離しや高度を上げていく車窓など、移動そのものが旅の一部になることでしょう。急ぐならバス、味わうなら列車。そんな棲み分けで考えると納得しやすいはずです。

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バスのほうが安いのは正直そうやんな...でも渋滞にハマってイライラするくらいなら、多少払っても座って景色見てたい派やわ、うちは

1泊2日で組む、富士山を味わうモデルコース

日帰りでも行けますが、富士山は「天気待ち」ができるかどうかで満足度が変わります。1泊すると、朝夕の澄んだ空気のなかで山が姿を見せてくれる確率がぐっと上がります。

移動と観光をぎゅっと詰め込むより、「山が見えたらラッキー」くらいの気構えで組むほうが、この旅は楽しくなります。

予約・きっぷのコツ

富士回遊は全車指定席で、しかも本数が限られています。桜の季節、紅葉期、連休、そして海外からの旅行者にも人気が高いことから、週末や行楽シーズンは早めに満席になりやすい列車です。日程が決まったら、まず座席を押さえておくのが安心です。

河口湖・富士吉田周辺は、富士山ビューを売りにした宿ほど人気が集中します。 宿の予約は楽天トラベルで、湖畔の宿や温泉付きの宿から条件を絞って探すと選びやすくなります。

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1泊して朝イチ狙いってのが正解なんやな。晴れたら儲けもんくらいの気持ちで、湖畔の宿から富士山ぼーっと眺める休日、そろそろやってみたいぞ!

おわりに — 「見る富士山」から「近づく富士山」へ

新幹線の車窓から一瞬だけ見える富士山も、たしかに美しいものです。けれど列車を乗り継いで麓まで行き、湖越しに、あるいは五重塔の向こうに、時間をかけて向き合う富士山には、また別の手ごたえがあります。

次に新幹線から富士山が見えたとき、「あの向こう側に、電車で行ける町がある」と思い出してもらえたら——この記事の役目は果たせたのかもしれません。切り離しを終えた3両編成が、山へ向かってゆっくり登っていく。その道のりごと、富士山という旅先なのだと思います。

関連情報

本コラムは2026年8月時点の情報をもとに作成しています。 ダイヤ改正・車両運用変更・運休・施設の営業状況等の最新情報は、各社の公式サイトをご確認ください。